コーヒーの美味しさはその特徴的な苦味や酸味などですが、カフェインが入っているため常に誰でも楽しめるものではありません。
体調があまり良くない時や、妊娠中や授乳中の女性などにコーヒー中のカフェインは適さないのです。
そのためカフェインレスのコーヒーが一部で販売されており、海外では通常のコーヒーと共に親しまれているのです。
日本ではあまり馴染みのないカフェインレスコーヒーですが、一部コーヒー店などで入手可能であり、こちらではその作り方についてご紹介します。
カフェインレスコーヒーの作り方
カフェインレスコーヒーの作り方にはいくつかの方法があります。
一つ目は水を使用したカフェイン除去方法であり、特別な薬品などを使わなくてもよいので安全性の高さが特徴です。
まずは焙煎前のコーヒー豆を水に入れて、豆の中の成分を溶かし出します。
この時にカフェインが豆から抜け出ますが、同時にコーヒー中の旨み成分も溶け出してしまうため、この時点でのコーヒーは美味しくありません。
そのため、旨み成分を残すために残った液体をろ過して、カフェインのみを取り除きます。
旨み成分が浸されている液体に対して、また新しい別の豆を漬け込むことで、カフェイン成分だけを豆から抽出することができます。
この時、旨み成分は飽和状態になっているので豆にはしっかり味だけが残るのです。
他には、カフェインを溶かすことができる薬品を使用した方法があります。
ジクロロメタンなどの薬品が浸された液に豆を漬け込むことでカフェインを除去しますが、同時に旨み成分も一部が溶け出してしまいます。
この豆で作られたコーヒーはもちろん無害ですが、直接薬品に触れることになるので心配だと感じる方もいます。
二酸化炭素を使用したカフェインレスコーヒーの作り方もあり、この方法はあらゆる製法の中でもっとも優れていると言われています。
二酸化炭素に対して、非常に高い特別な圧力と温度を与えることで「超臨界流体」と呼ばれる状態に変化させ、それによってカフェインを除去する方法です。
二酸化炭素といえは、私たちが呼吸している空気の中にも数多く存在するどころか、肺から吐き出している物質なので、とても安全です。
豆から除去するのも簡単で、薬品も使用しないので非常に美味しいカフェインレスコーヒーの豆を作ることが可能なのです。
カフェインレスコーヒーは、各家庭で作るのは難しいものですが、一部のコーヒー店などで販売されています。
通常のコーヒーのように淹れて飲むこともできるので、ぜひ楽しんでみましょう。
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